病気の治療費のためなら総量規制にこだわらなくて良い理由とは

以前なら申込さえすれば誰でも借入できて、しかも想定以上の金額を借入れすることができました。法律で上手に制御されていない状態がしばらく続いていたんですよね。

しかし、不景気が長引き、しかもサブプライムローン問題やリーマンショックなどを発端に世界中で金融危機が勃発。世の終わりかとも騒がれましたが、最近は少し持ち直してきた感がありますね。

金融危機は様々なところへ影響が押し寄せ、一般庶民にも大打撃でした。いつでもいくらでもお金が借り放題だった一昔前がウソのように一転し、借金苦に陥る人が後を絶たなくなったのです。

そこで導入されたのが「総量規制」です。貸金業法が大きく改正され、今までのように簡単にお金を借りられなくなったのです。

総量規制とは?

総量規制を簡単に言うと、一定以上の金額の借入を規制する法律と言えます。年収の1/3以上の借入が出来なくなり、専業主婦の場合、お金を借りる時に夫の収入証明書と同意書の提出が必須となったのです。

結構面倒なことになりましたが、多くの消費者が借金苦に陥ることや、カードローン会社の焦げ付きがひどくなることを事前に予防しようと立てられた対策なのですね。

それじゃあ、家を借りる時などは収入をはるかに超えた借金だから、誰も家を建てられないのでは?と思った方、目の付け所が良いですね!その通りなんです。ですから、この総量規制には例外があるのです。

総量規制の例外とは?

総量規制の例外は以下の通りです。

・銀行からの借入
・住宅ローン
・マイカーローン
・教育ローン
・事業者ローン
・医療ローン

このように、高額の借入を前提としたローンと銀行からの借入の場合、年収の1/3を超えた金額を借り入れることができるのです。ですから、急に病気になって医療費が必要になった、けど年収の1/3以上は借りられない・・・なんていう事態は避けられるというわけなんですね。よくできた法律です。

確かに例外がある総量規制ではありますが、自分の返済能力を超えての借入は危険であるという事実は変わりありません。自分が本当に必要としている分だけ借りて、確実に返済できるように計画を立てることにしましょう。

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