夫に内緒でキャッシングできた時代が終焉を迎えたその理由とは

100年に一度と言われた、サブプライム問題やリーマンショックをきっかけとした世界金融危機。その影響は日本にも及んだわけで、銀行はもちろんのこと、各種金融機関や大企業から町工場まで、日本全体の景気を大きく揺るがしました。

その影響が何とカードローン業界にも忍び寄り、今まで高額のキャッシングをしてきた消費者の多くが返済苦に陥り、結局はカードローン会社の焦げ付きが大きな問題となったのです。つまり、予定されていた返済が行なわれない為、カードローン会社が損失を計上しなければならなくなったというわけですね。

そのため貸金業法が見直され、ある一定の方はキャッシングをする上でかなりの制限がかされることになってしまったのです。

大きな制限が課されたカードローン業界

どんな規定が設けられたかというと・・・

◆借入は年収の1/3以下
◆無職の専業主婦が借入する時の必要書類提出

が主な項目となります。借入額が抑えられるという意味では、1番目の項目は相応しい処置だと言えるかもしれませんが、二つ目の項目は主婦の方にとって大きな問題です。必要書類というのは、借入に関する夫の同意書、夫の収入証明書(源泉徴収票など)を指しています。

それらを提出しなければキャッシングできないということは、大きな副作用が生じるのは明らかですよね。

専業主婦を襲う総量規制の副作用とは

上の規制は総量規制と呼ばれているのですが、総量規制によって専業主婦の方は夫に内緒でのキャッシングが不可となりました。夫の同意書と収入証明書が必要ですからね。さすがに内緒でのキャッシングは不可能でしょう。

この規制のおかげでキャッシングを断念した方は少なくないとのこと・・・。それだけ、今まで夫に内緒の借金が多かったということです。内緒で何に使っていたのか気になるところではありますが、それはひとまず置いといて、専業主婦の方の今後を少し考えてみましょう。

夫に内緒のキャッシングが無理となった以上、お金が本当に必要ならこれ以上の内密は不可能です。これを機に夫にキャッシングの事実を話してみるのは如何でしょうか?また、お金が本当に必要ならその旨をしっかりと伝えることも大切です。

やはり夫とのコミュニケーションは非常に重要ですから、キャッシングの旨、お金の扱い方、それに加えついでに今まで話せなかったことを上手に話してみることにしましょう。意外にも良い結果が生まれるかもしれませんよ。

ただし、コミュニケーションのポイントは主張ではなく尊重です。自分の意見を押し付けるのではなく、まずは相手を尊重することから始まることをお忘れなく。

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